オンプレミス版 MUN サーバ導入準備(Mac)

目次

  概要
  CMake のセットアップ
  MUN サーバ設定ファイルの改変


概要

Mac環境における、オンプレミス版 MUN サーバの環境構築方法について

  このページでは、Mac 環境における、オンプレミス版 MUN サーバの環境構築について、その手順を説明します。
  Mac 環境を用いないのであれば、このページ内容はスキップして、状況に合わせて以下のページをご覧ください。

   ■ 既にサーバ導入準備が済んでいる場合
     → 「■ オンプレミス版MUNサーバのセットアップ」 > 「MUN サーバのビルド・実行・停止」

   ■ まだサーバ導入準備が済んでおらず、Mac環境以外で構築したい場合
     → Linux であれば
       「■ オンプレミス版MUNサーバのセットアップ」 > 「オンプレミス版 MUN サーバ導入準備(Linux)」
     → Windows であれば
       「■ オンプレミス版MUNサーバのセットアップ」 > 「オンプレミス版 MUN サーバ導入準備(Windows)」


CMake のセットアップ

CMake とは

  CMake とは、マルチプラットフォームに応じたビルド環境を構築するために用いる開発支援ツールです。

  MUN サーバについてマルチプラットフォームでの自動ビルドに対応するため、CMakeを採用しています。
  現行で提供するMUNサーバのバージョンも同様で、お客様の環境にて CMake のインストールが必要です。

  ただし、詳しくは後述しますが、CMakeのインストールには中程度の問題やセキュリティリスクが存在しますので、
  このプロセスは将来的に排除する予定です。
  Macの環境上どうしても CMake のインストールに支障がある場合には、次期リリースまでお待ちください。

  CMake のセットアップ手順については、以下のパネルを順にクリックして指示通りに進めてください。


  MacPC に OSX + Xcode をインストールしている環境では cmake が導入されていません。
  加えて、cmake をインストールするために Homebrew をインストールする必要があります。

  Homebrew のインストールは、ターミナルを開き、以下のコマンドを入力することで実行できます。
ruby -e "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/master/install)"

  ここで問題となるのですが、自身の MacPC に Homebrew をインストールする場合、
  環境によってはHomebrewがインストールできない事例がいくつかあるという点です。
  確認する限りでは、
  
    【Mac】OS X 10.11 El CapitanにHomebrewをインストールする方法
    macOS Sierra で Homebrew を使う方法 (2016年9月更新)
  
    の方法でインストールが可能とのことですが、弊社では Homebrew インストールに支障がなく、上記のような問題に衝突しませんでした。
    また、上記方法で対応した場合でもHomebrewをインストールできない場合があります。
  
    残念ながら Homebrew 自体は Apple のサポート対象外のため、原則的に自力解決が必要です。
    どうしてもインストールできない場合には、大変申し訳ありませんが、MUNサーバの次期リリースで対応いたしますので、それまでお待ちください。



  無事に MacPC に Homebrew がインストールできたら、続けて、ターミナルに以下のコマンドを入力し、
  CMake のインストールを実行してください。
brew install cmake




MUN サーバ設定ファイルの改変

MUN サーバのクライアント待ち受けIPアドレスを設定する

  まずは、MUN クライアントが MUN サーバに接続する際に使用する、MUNサーバのクライアント待ち受けIPアドレスを設定します。

  MUN サーバ設定ファイルの改変手順については、以下のパネルを順にクリックして指示通りに進めてください。


  まずは、サーバとして動かす Mac マシンのIPアドレスについて調べます。
  ターミナル上にて、以下のコマンドを入力してください。
$ ifconfig
  このコマンドを実行すると、同一ネットワーク構内に接続しているPCから接続可能なIPアドレスが表示されますので、
  これをメモなど記録にとどめておきます。



  IPアドレスを調べ終えたら、サーバパッケージ内に含まれている「MUN サーバ側のクライアント待ち受けIPアドレス」の設定を行ないます。

  使用するサーバ環境に応じて、以下の2種類からいずれか、あるいは両方を選んで実行してください。

  C++ 版 MUN サーバの設定は、サーバパッケージ内の server/cpp/server.sh 内にありますので、
  WinSCP 経由でそのファイルを開きましょう。

  ファイルを開いたら、42~44行目付近にある
・PROXY_PUBLIC_ADDR
・RESOLVER_PUBLIC_ADDR
・ROOM_PUBLIC_ADDR
  の3項目について、事前に記録していた MacマシンのIPアドレスに書き換えてください。
  書き換え終わったところで、テキストエディタ上で上書き保存してください。



  C# 版 MUN サーバの設定は、ドラッグ&ドロップでコピーしたフォルダ内の server/csharp/appsettings.json 内にありますので、
  これをテキストエディタなどでを開きましょう。

  ファイルを開いたら、28~30行目付近にある
・PROXY_PUBLIC_ADDR
・RESOLVER_PUBLIC_ADDR
・ROOM_PUBLIC_ADDR
  の3項目について、事前に記録していた Mac マシンのIPアドレスに書き換えてください。

  書き換え終わったところで、テキストエディタ上で上書き保存してください。