MacOSX 版のビルド、および実行手順

目次

  概要
  MacOSX 版でmrs.bundleのセキュリティアラートが表示された場合、利用を許可する
  MacOSX 版アプリケーションのビルド手順
  MacOSX 版アプリケーションの実行手順


概要

MUN で生成した Unity プロジェクトを MacOSX 版でビルドする場合の手順について

  ここでは MUN で生成した Unity プロジェクトについて、
  MacOSX 版実行バイナリとして生成し、実行する手順について触れます。


MacOSX 版でmrs.bundleのセキュリティアラートが表示された場合、利用を許可する

mrs.bundle のセキュリティアラートを解除し、利用可能にする

  MacOSX High Sierra 以降のMacOSを使用している場合、OSの標準セキュリティ機能(GateKeeper)により、
  mrs.bundle に対し以下のセキュリティアラートが表示される場合があります。
mrs.bundle とは、弊社製の通信ミドルウェア「MRS」のMacOS版ライブラリファイルで、
MUN/MRS でのネットワーク通信に不可欠です。

一方MacOSでは、MUNだけの例に漏れず
「Appleの審査を通過しているわけではない」大半のサードパーティ製のライブラリ/アプリで発生する事象のため、
このようなセキュリティアラートが出てしまうケースがあります。

mrs.bundle 自体がマルウェアに感染しているわけではありませんのでご安心ください。
(誤ってゴミ箱に入れてしまった場合、ゴミ箱から戻してください)
  このアラートが表示されている間、UnityEditor および MacOSX版アプリケーションでのMUNの利用はできません。
  セキュリティアラートを解除し、利用可能な状態にしましょう。

  MacOS の左上のAppleアイコンをクリックして、「システム環境設定」を選びます。


  システム環境設定ウィンドウから「セキュリティとプライバシー」を選びます。


  セキュリティとプライバシーの一般タブの下側に「"mrs.bundle"は開発元を確認できないため、使用がブロックされました。」という項目がありますので、
  その右隣の「このまま許可」のボタンを押して、セキュリティアラートの解除を行なってください。



MacOSX 版アプリケーションのビルド手順

ビルド用のサブウィンドウを起動する

  まずは実行バイナリを生成するために、ビルド用のサブウィンドウを起動させます。
  Unity Editor を動かしている状態で、MacOSX 上のメニューから、File > Build Settings... を選んでください。

ビルド用のサブウィンドウで、MacOSX プラットフォームを選択する

  すると「Build Settings」のサブウィンドウが立ち上がりますので、その中の上部にある「Scenes In Build」のダイアログ内に
  アプリケーションの動作に必要となるシーンファイルを登録します。

  また、サブウィンドウ左下の「Platform」については、「PC, Mac & Linux Standalone」を選択します。

  サブウィンドウ右下の設定項目については、「Target Platform」に「Mac OS X」を選択します。

  一部の Unity バージョンの場合「Architecture」の選択項目が現れます。
  現在広く普及されている MacPC は 64bit CPU アーキテクチャで動作していますので、x86_64 を選択してください。
  また Unity 2021.2 以降を利用している場合、「Architecture」には「Intel 64-bit」を選択してください。

ビルドを実行する

  すべての設定が終わったところで、「Build」ボタンを押してビルドを実行しましょう。

  実行バイナリを設定する画面が表示されますので、任意の実行バイナリのファイル名を入力し、画面右下の「Save」ボタンを押します。
  しばらく待つと、しばらく待つと、新規の実行パッケージ(.app) が出来上がります。
  頒布の際には、このファイルをそのまま頒布してください。


MacOSX 版アプリケーションの実行手順

実行バイナリをダブルクリックする

  MacOSX 版アプリケーションを実行するためには、ビルド時に生成された実行パッケージ(.app)をダブルクリックします。

解像度ダイアログのカスタマイズを行ない、実行ボタンを押す

  実行パッケージをダブルクリックすると、以下のような「解像度設定のためのダイアログ」が表示されます。

  ここでは、「Screen resolution」の項目について、お使いのディスプレイ解像度よりも低いスクリーン解像度を指定してください。

  またその右隣にある「Windowed」についてはウィンドウモードで起動するかどうかのフラグ値です。
  チェックを入れない場合フルスクリーンで起動しますが、開発上においてはチェックを入れた状態で動かすことを推奨いたします。

  以上の設定を行なった上で、ダイアログ右下の「Play!」のボタンを押すと、MUNの実行パッケージがUnityアプリケーションとして起動します。