MonobitStreamingPlayer コンポーネント

目次

  概要
  コンポーネント外観
  Inspector上で設定可能な項目について


概要

ボイスチャットの音声出力デバイス(スピーカー,ヘッドフォンなど)を管理するコンポーネントです

  Monobit Streaming Player コンポーネントは、ボイスチャットの音声出力デバイス(すなわち、スピーカーやヘッドフォンなど)を管理します。
  MUNサーバから受信したバイナリデータをデコードし、再生データに変換した上で、音声データとして出力する機構を持ちます。


コンポーネント外観

MonobitStreamingPlayer コンポーネントの Inspector 設定項目について

  MonobitStreamingPlayer コンポーネントの、Unity の Inspector 外観は以下のようになっており、
  この中のパラメータを制御することで、ボイスチャットの音声出力精度を調整することができます。


Inspector上で設定可能な項目について

MonobitVoice コンポーネントの Inspector 設定項目について

  Inspector 上で設定可能なパラメータの種類について、以下に記載します。
パラメータ名 説明
Current Gain (db) 音声データに対する「ゲイン」を調整します。
ゲインとは、電子信号の増幅(減衰)量のことで、MUNサーバから受信した音声データに対し、ボリュームを大きくする(小さくする)目的で用いられます。
設定単位はデシベル(db)で、設定値は-96db~+96db まで設定することが可能です。

デフォルト値は 0 (増幅や減衰無し)に設定されています。
Buffer Count 再生時のフレームバッファ数を指定します。
ここで設定した数値と、Monobit Voice コンポーネントの「Frame Size Ms」として指定した値が「再生時におけるバッファ時間」です。
ここで設定したバッファ数(バッファ時間)により、音声データ受信時の再生遅延が発生しますが、音切れなどの現象を防止することが出来ます。

デフォルト値は 10 であり、Monobit Voice コンポーネントの Frame Size Ms についてもデフォルト値(20ミリ秒)の場合、
10 × 20 = 200 ミリ秒が「再生遅延として発生する、再生時のバッファ時間」として指定されます。
Remain Buffer (%) 再生時のフレームバッファの空きを視覚化したゲージです。
ボイスチャットを利用する上で設定する項目はありませんが、音声が正常に再生されない、ブツブツ途切れたり端折られたりする場合、
それが「通信処理そのもの」に原因があるのか「音声バッファの空きが足りないこと」に原因があるのかを特定することができます。

なお、音声が再生される状況に至らない場合、Remain Buffer の表示は 0% のままですが、
これは不用意にフレームバッファが生成されないようにするための措置です。
再生される音声データを受信したときに初めて Remain Buffer の表示が青色で表示され、0%~100%の値を示します。

仮にこの数値が著しく低い場合、以降に示す「Playback buffer」の項目を増やすことで改善する場合があります。
Allow time lag (ms) クライアント処理負荷に伴う処理遅延や通信遅延などにより、遅延されたパケットを破棄するために、
現在受信したパケットから次に受信するパケット間の時間を指定します。
また、音声再生時に、該当するパケット情報が Allow Lag Ms にて指定した時間を超過して処理されようとする場合、再生せずに情報を切り落とします。

なお、単位はミリ秒(ms)で、デフォルト値は 100ms に設定されています。
また、この項目で指定できる範囲は 100ms ~ 1000ms です。
Playback buffer (sec) 再生時のフレームバッファについて、どの程度の時間分だけ確保するかを設定します。
ここで設定された秒数と、MonobitVoice コンポーネントで設定されているOpusコーデック設定に基づき、再生時のフレームバッファを確保します。

原則的にデフォルト(3秒)のままで構いませんが、先に述べた「Remain Buffer」の数値が著しく低くなる場合には、
この数値を増やすことで改善する場合があります。