Monobit Unity Networking ver.2.8.0 Server API Reference (C++)
mun_master man ページ

名前

  • mun_master

書式

1 mun_master [options]

説明

  • mun_masterサーバ。
  • MUNマルチサーバの１構成要素で、MUNサーバ群に対する接続・認証処理を行ないます。
  • ロビー管理を行ないます。（ロビーについては こちら を参照）
  • マッチング管理を行ないます。（マッチングについては こちら を参照）
  • mun_roomサーバ起動時に接続要求を受け、以降、mun_roomサーバの管理を行ないます。
    　（mun_roomサーバについては ../mun_room/README.md "こちら" を参照）
  • 現時点で CentOS6.x（gcc4.4.7）ベースでのみ動作を保証します。
    　　→ 将来的に CentOS7.x および MacOSX/macOS へ対応予定です。

例

  • mun_master サーバを立ち上げるには、最低限以下の情報を必要とします。
    　　・mun_proxyサーバを待ち受け(Listen)する、TCPプロトコル用IPアドレスおよびポート番号。
    　　・mun_proxyサーバを待ち受け(Listen)する、UDPプロトコル用IPアドレスおよびポート番号。
    　　・mun_roomサーバを待ち受け(Listen)する、TCPプロトコル用IPアドレスおよびポート番号。
    　　・mun_roomサーバを待ち受け(Listen)する、UDPプロトコル用IPアドレスおよびポート番号。
  • 上記について以下の条件の場合、mun_master のコマンドとして、以下のパラメータを指定し実行します。
    　　・mun_proxyサーバを待ち受け(Listen)する、TCP & UDPプロトコル用IPアドレス
    　　　　　192.168.0.100
    　　・mun_proxyサーバを待ち受け(Listen)する、TCPプロトコル用ポート番号。
    　　　　　5001
    　　・mun_proxyサーバを待ち受け(Listen)する、UDPプロトコル用ポート番号。
    　　　　　5101
    　　・mun_roomサーバを待ち受け(Listen)する、TCP & UDP プロトコル用IPアドレス。
    　　　　　192.168.0.100
    　　・mun_roomサーバを待ち受け(Listen)する、TCPプロトコル用ポート番号。
    　　　　　5201
    　　・mun_roomサーバを待ち受け(Listen)する、UDPプロトコル用ポート番号。
    　　　　　5301
1 mun_master -T 192.168.0.100 -t 5001 -U 192.168.0.100 -u 5101 -C 192.168.0.100 -c 5201 -D 192.168.0.100 -d 5301

オプション一覧

-h, –help

  • ヘルプを表示します。
  • 記述例は以下の通りです。
1 mun_master -h
1 mun_master --help

-T, –proxy-tcp-addr

  • MUNサーバ（mun_proxyサーバ）に対する、TCPプロトコル接続による待ち受けIPアドレスを指定します。
  • この値を設定しない場合、デフォルトで 0.0.0.0 が指定されます。
  • 記述例は以下の通りです。
1 mun_master -T 192.168.0.253
1 mun_master --proxy-tcp-addr=192.168.0.253

-t, –proxy-tcp-port

  • MUNサーバ（mun_proxyサーバ）に対する、TCPプロトコル接続による待ち受けポート番号を指定します。
  • この値を設定しない場合、デフォルトで 0 が指定されます。
  • 記述例は以下の通りです。
1 mun_master -t 3000
1 mun_master --proxy-tcp-port=3000

-U, –proxy-udp-addr

  • MUNサーバ（mun_proxyサーバ）に対する、UDPプロトコル接続による待ち受けIPアドレスを指定します。
  • この値を設定しない場合、デフォルトで 0.0.0.0 が指定されます。
  • 記述例は以下の通りです。
1 mun_master -U 192.168.0.253
1 mun_master --proxy-udp-addr=192.168.0.253

-u, –proxy-udp-port

  • MUNサーバ（mun_proxyサーバ）に対する、UDPプロトコル接続による待ち受けポート番号を指定します。
  • この値を設定しない場合、デフォルトで 0 が指定されます。
  • 記述例は以下の通りです。
1 mun_master -u 4000
1 mun_master --proxy-udp-port=4000

-C, –room-tcp-addr

  • MUNサーバ（mun_roomサーバ）に対する、TCPプロトコル接続による待ち受けIPアドレスを指定します。
  • この値を設定しない場合、デフォルトで 0.0.0.0 が指定されます。
  • 記述例は以下の通りです。
1 mun_master -C 192.168.0.253
1 mun_master --room-tcp-addr=192.168.0.253

-c, –room-tcp-port

  • MUNサーバ（mun_roomサーバ）に対する、TCPプロトコル接続による待ち受けポート番号を指定します。
  • この値を設定しない場合、デフォルトで 0 が指定されます。
  • 記述例は以下の通りです。
1 mun_master -c 5000
1 mun_master --room-tcp-port=5000

-D, –room-udp-addr

  • MUNサーバ（mun_roomサーバ）に対する、UDPプロトコル接続による待ち受けIPアドレスを指定します。
  • この値を設定しない場合、デフォルトで 0.0.0.0 が指定されます。
  • 記述例は以下の通りです。
1 mun_master -D 192.168.0.253
1 mun_master --room-udp-addr=192.168.0.253

-d, –room-udp-port

  • MUNサーバ（mun_roomサーバ）に対する、UDPプロトコル接続による待ち受けポート番号を指定します。
  • この値を設定しない場合、デフォルトで 0 が指定されます。
  • 記述例は以下の通りです。
1 mun_master -u 6000
1 mun_master --room-udp-port=6000

-l, –log-level

  • mun_masterサーバ内で発生した事象についてログを出力する際、どの段階までのログを出力するかを数値で指定します。
  • 指定する数値の内訳は以下の通りです。
    　　0 … EMERG。システムが直ちに使用不可になるログのみ表示します。
    　　1 … ALERT。EMERGに加え、システムに直ちに対応しなければならないログを表示します。
    　　2 … CRIT。ALERTに加え、システムが危険な状態にあるログを表示します。
    　　3 … ERR。CRITに加え、システムエラーログを表示します。
    　　4 … WARNING。ERRに加え、システムワーニングログを表示します。
    　　5 … NOTICE。WARNINGに加え、問題ないが重要なログを表示します。
    　　6 … INFO。NOTICEに加え、一般的な情報ログを表示します。
    　　7 … DEBUG - INFOに加え、デバッグログを表示します。
  • この値を設定しない場合、デフォルトで 3 (=ERR) が指定されます。
  • 記述例は以下の通りです。
1 mun_master -l 7
1 mun_master --log-level=7

-O, –log-path

  • mun_masterサーバ内で発生した事象についてログをファイル出力するディレクトリ先を指定します。
  • この値を設定しない場合、ログはファイル出力されず、すべてコンソール出力されます。
  • 記述例は以下の通りです。
1 mun_master -O ./log
1 mun_master --log-path=./log

各種用語

ロビー

ロビーとは？

  • MUNクライアントが、サーバ上に存在する ルーム を検出するために入室する必要がある「大きな部屋」のことです。
    　　→ ルームを検出する必要がなければ、必ずしも入室しなければならないわけではありません。
    　　→ ロビーに入室しない場合でも、MUNサーバへの接続・認証のために、
    　　　 MUNクライアントは（mun_proxyサーバ経由にて）mun_master サーバに接続しなければなりません。
  • MUNライブラリで生成される１種類のクライアントアプリケーションに対し、生成可能なロビーの最大数は255です。

ロビーの主な役割

  • ロビー入室管理
    　　MUNクライアントから（mun_proxyサーバ経由で以下のメソッドで（mun_proxyサーバ経由にて）リクエストを受けて処理されます。
    　　　　MonobitNetwork.JoinLobby()
  • ロビー退室管理
    　　MUNクライアントから以下のメソッドで（mun_proxyサーバ経由にて）リクエストを受けて処理されます。
    　　　　MonobitNetwork.LeaveLobby()

マッチング

マッチングとは？

  • MUNクライアントが適切な ルーム に入室させるために、
    　適切な mun_room サーバ群の選択、および、適切なルームへの入室を行なわせるための一連の処理。
  • MUNクライアントによる、以下に示す「すべてのルーム入室要求メソッド」について、
    　mun_masterサーバは「マッチング」処理を行ないます。
    　　　　MonobitNetwork.JoinRoom()
    　　　　MonobitNetwork.JoinRandomRoom()
    　　　　MonobitNetwork.JoinOrCreateRoom()