複数クライアントでの実行

目次

  概要
  複数クライアント動作のための準備
  アプリケーションの作成
  複数クライアントで動作させてみる


概要

本当にネットワーク通信をしているのかを確認する

  MUNはネットワーク通信ライブラリですが、ここまでの流れで、全くネットワークらしさがありません。
  本当にネットワーク通信を行なっているのか分かりません。

  そこで、今度は複数のクライアントを立ち上げ、ネットワーク通信しているのかどうかを確認してみましょう。


複数クライアント動作のための準備

バックグラウンドでの動作を有効にする

  Unity のバージョンによっては「バックグラウンドでの動作」が無効になっている場合があり、
  その状態で複数クライアントを動かすと支障が出ます。
  実行バイナリを生成する前に、まずはその確認と、無効になっていた場合に有効にする手続きを行いましょう。

  まず、一旦 Unity エディタ上での実行を停止してください。
  Unity のメニューから Edit > Project Settings > Player を選択します。
  PlayerSettings の「Resolution and Presentation」内にある、「Run In Background」のチェックボックスが ON になっているか確認してください。
  もし、OFFになっていた場合には、チェックボックスを ON にします。


アプリケーションの作成

実行バイナリを生成する

  では改めて実行バイナリを生成しましょう。
  Unity のメニューから File > Build Settings... を選んでください。
  Build Settings ウィンドウ内の右下にある [ Build ] のボタンを押します。
  ビルドしますが、ビルド方法が Unity2018.2 以前と Unity2018.3 以降で異なりますので、
  お使いの Unity のバージョンに合わせて、以下のいずれかを選択してビルドしてください。

  ファイル名を Test01.exe として保存します。
  しばらく待つと、新規ファイル Test01.exe が出来上がります。



  まず「新しいフォルダー」をクリックし、新規フォルダを作成します。
  新規に作成したフォルダーに名前を付けます。ここでは「Test01」としましょう。
  フォルダに「Test01」が選択された状態で、[フォルダーの選択] ボタンを押下します。
  ボタンを押すとビルドが開始され、さらにしばらく待つと、先ほど作成したTest01フォルダ内に「MUN_TEST.exe」が作成されます。


複数クライアントで動作させてみる

実行バイナリとUnityエディタの両方を使って、マルチプレイ動作確認を行なう

  作成されたファイルを実行すると結果、以下の画面が出現します。
  お使いのディスプレイ解像度よりも低いスクリーンサイズで、かつウィンドウモードを有効にした状態で、[ Play! ]ボタンを押してください。
  一方で、Unityエディタ上の実行ボタンも押します。
  実行バイナリ、Unityエディタともに [Connect] のボタンを押して、両方とも [GameStart] に切り替わるまで待ちます。
  両方とも [GameStart] に切り替わったところで、どちらか片方の GameStart ボタンを押します。
  (もう一方も自動的に GameStart が開始されます。)
  GameStart すると両者ともプレイヤーキャラクタが表示され、
  片方のウィンドウ上でキャラクタを動かすと、もう片方のウィンドウで「相手側のキャラクタ」が動いてくれます。

  これで「ノンプログラミングでの通信同期」が簡単にできることが分かりますね。